2004年12月01日

Dragons of a Lost Star (15)

 ドラゴンランスのシリーズの中で好きなものをひとつ挙げろと言われたら、私なら Dragons of a Autumn Twilight(邦訳では「廃都の黒竜」と「城砦の赤竜」の2巻に相当)をあげます。
 好きな理由は、これがとても D&D 的だからです。
 まず、後の作品で多用されるような、場面による焦点人物の切り替えという手法が一切使われていません。技術的に未熟だったとも言えますが、パーティー単位での行動という D&D の原則を強く意識していたのもあると思います。また、場面によって時間が大きく進んだり、あるいはフラッシュバックで過去に遡ったりすることもありません。一行の行動を、時間軸にそって一日ずつ描いていくのは、やはり D&D 的だなあと感じるところです。まあ、そのせいで「かったるい」と感じる人もいるようですが。
 それから、一行が遭遇する事件も RPG 的なんですね。RPG のシナリオを元にしているから、当たり前なんですが。小説の執筆がシナリオの製作を追い越した「氷壁の白竜」あたりからは、ある程度自由に書けるようになってきて、ゲームっぽさはなくなってきます。小説としてはそれだけ洗練されてくるわけですが、ゲームらしさが減ってしまって少しさみしくもあります。

 それはそうと、今日は第15章です。

(スポイラー注意!)
ドラゴンランス「魂の戦争」のネタばれです。



15. Prizoners, Ghosts, the Dead, and the Living

 パリンとタッスルのパートです。
 パリンたちは、ダラマールの手によって〈高位魔法の塔〉に連れて来られました。かつてはパランサスにあった塔ですが、混沌戦争の後、失われたと思われてきた塔です。ダラマールの姿はなく、塔の入口は魔法によって閉ざされています。
 何らかの理由で死者は塔に入れず、したがって塔の中では魔法が使える事を知ったパリンは、自らの魔法で入口の扉を開けて外へ出ます。塔を取り囲む死者たちの群れを突っ切って進もうとするパリンですが、死者たちに取り付かれて倒れてしまい、タッスルに助けられます。
 ダラマールが死者たちを束縛しているのだと考えたパリンは、塔の最上階のダラマールの部屋に向かいます。魔法で閉じてあった扉は、パリンとタッスルの前で開きました。中には、机の前で椅子に腰掛けたまま動かないダラマールの姿が。ダラマールは、何らかの魔法(アストラル・プロジェクトのような?)によって、精神を肉体から離脱させている最中のようです。部屋に入ったパリンとタッスルの前で、ダラマールは目を覚まします。
posted by Glaurung at 00:49| Comment(0) | TrackBack(1) | ドラゴンランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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好きなドラゴンランス小説
Excerpt: Glaurungさんのブログにて、「ドラゴンランスのシリーズの中で好きなものをひとつ挙げろと言われたら…」という話が紹介されていますが、その意見には頷けます。 <憩いのわが家>亭での5年ぶりの再会。..
Weblog: Shirak!ファンタジー小説の金字塔『ドラゴンランス』について語るブログです。
Tracked: 2004-12-05 15:13
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